集大成3連戦の第2戦。
先発は岸とコージー。
戦う前から勝負が見えているというか…。
イケメン具合なら五分五分なんだけど。
試合が始まると案の定というか……。
2回1点、3回1点、4回2点……。
ダラダラと流血が止まらない。
いつまで投げさせるんだろう?
一方の岸は初回こそ四球を連発したものの、
その後は尻上がりに調子を上げ、
4回の草野の二塁打1本に抑えている。
こりゃダメかも…と思った矢先の5回表。
先頭打者のおセギがレフトスタンドに豪快な一発。
でも、まだソロアーチなので岸は余裕の表情だ。
続くリンデンさんが、今度はライトスタンドへ。
だんだん岸の表情が青ざめてきた。
そして9番打者の“JIN・ジン・じん・仁”中谷マグナム仁が、
なんとレフトスタンドに3者連続のホームラン!
18日の千葉L戦で武ちゃんとリンデンさんが打って以来、
6試合もホームランが出てなかったチームなのに……。
もはや岸の目はウツロ。
ナベQ監督も、ここでスパッと代えるべきだったろう。
だが、あにはからんや、続投。
これが災いに転じた。
1死後にNAOTOがヒットで出塁。
盗塁して二進、岸の暴投で三進。
心に余裕など残されていない岸にトドメを刺すかの如く、
鉄平ちゃんの何でもないセカンドゴロを片岡がタイムリーファンブル!
なんと同点に追いついてしまった!
片岡も普通に捌いていれば、ホームは無理だとしても
一塁なら簡単にアウトにできていたはず。
これも3連発がもたらした影響なのだろう。
ようやく、ここで岸は降板。
マウンドから引きずり下ろせばこっちのものだ。
なにせ埼玉Sの中継ぎ陣は壊滅状態。
それが4位に低迷している最大の要因なんだけど。
鉄平ちゃんは二盗、武ちゃんの内野ゴロで三進。
ここで草野がタイムリーを放ち、なんと逆転!
本当に野球って、何が起こるか分からない。
ダグアウトではナベQ監督が岸に語りかけつつフォローしている。
このあたりがライオンズの強さの秘訣なんだろうなぁ。
5回裏も、コージー続投。
回の頭から交代しても良かったかも知れない。
栗山とナカジーの連続ヒットで、ようやくツヨシに交代。
2死満塁のピンチに、代打の後藤を打ち取った。
6回表、リンデンさん2打席連続アーチ。
7回表にもタイムリーを放ち、3打点目。
しかし、やはり埼玉S打線は渋太い。
7回裏、おかわり君が4試合連続のホームラン。
凄いねぇ。まさに平成の中西太だ。
続く石井義人も連続アーチを放ち、なんと1点差!
タマラず、ここでツヨシから福盛にチェンジ。
福盛はクローザーからセットアッパーへ配置転換か。
しかし、2者連続安打を浴びて1死一二塁のピンチ。
が、なんとか後続を断ち切って無得点で切り抜ける。
中継ぎ陣の不安定さは、東北Rも負けず劣らずだ。
1点差のまま9回に突入。
埼玉S打線は一発のある打者ぞろいだから、
1点差なんてリードしているうちに入らない。
と思っていたら、またもリンデンさん。
タイムリーを放ち、この日4打点目。
投手が左の星野なので代打にシャーパー登場。
期待に応えるタイムリーで、9点目。
投手がベイリスに代わったところで、
NAOTOがトドメのタイムリーで、10点目。
埼玉Sの息の根を完全に止めた。
9回裏は、もちろん“半袖魔神”小山。
このところ小山の安定感は群を抜いている。
課題だった四球も、ここ数試合ひとつも出していない。
失点もゼロで、必ず三振を取って終わらせている。
チームが好調な最大の要因は、
小山の復調にあると見ている。
この調子をシーズン終了まで維持できれば、
相当楽しみな結果が待ち受けているだろう。
この日も三者凡退。
うち2三振というパーフェクトリリーフ。
10対6で完勝した。
思えば去年の9月23日。
場所は同じ西武ドーム。
この試合に勝てば埼玉Sがパ制覇という試合。
ライオンズが7対5とリードしたまま9回へ。
あと3人打ち取れば優勝!と球場全体が湧き上がる中、
なんとフェル砲(←今オBs)がバックスクリーンに、
逆転満塁ホームランを叩き込み、奇跡の逆転勝利!
ドーム中が水を打ったようにシーンと静まり返ったのを思い出した。
秋の「東北Rvs埼玉S」@西武ドームは、何かが起こるなぁ。
さて、27日の先発は“元ヤン”ラズナー。
1試合おきに好投するというジンクスから言えば、今回は好投する番。
13日に杉内と投げ合ったようなピッチングを再現できれば、
相手が涌井でも恐るるに足らず。
特に涌井には1日の試合で土を付けている。
この集大成3連戦、2勝1敗で乗り切れる目算が出て来たようだ。